青年建築士のつぶやき 群馬建築士会

一般社団法人 群馬建築士会青年委員会がお送りする、笑いと涙の建築お役立ちサイト

碓氷関所の修繕完了です。

安中支部 佐藤です。
碓氷関所の工事、検査待ちとなりました。
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写真は駒寄柱と袖柱の根継ぎが完成した所

弊社で工事したのは、基本的には安全のための工事です。
腐ってしまった駒寄柱の根を金輪で継いで、同じく袖柱の根継ぎを行って、隠しでアンカーを施工
礎石を貫通してアンカーが埋め込んであります。
万が一東側から強風があっても、倒れないようにとの構想です。
もちろん、再現建築にはなりませんが安全のためには仕方のない部分。
再現で構築する計画もあるらしいですが、門だけとなると再現の方法や場所を吟味しないと難しそうです。
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正面から完成図

見えないところにお金がかかってます。
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これはまだアンカー施工する前

アンカーの施工と金輪のすりあわせが同時ですので、嘘のように手間がかかります。
これ一箇所継ぐのに、二人で3日かかりました。
更に、アンカーと礎石を繋いでから取り付けですから、ボルトの締め付けは4人がかり。
駒寄柱の建て込みは6人がかり(笑)
何一つとっても時間のかかる作業でした。