青年建築士のつぶやき 群馬建築士会

一般社団法人 群馬建築士会青年委員会がお送りする、笑いと涙の建築お役立ちサイト

節杭とご対面!

太田市某所の現場がスタートしました。
本格的に設計を始めたのが今年の1月。施工業者の選定にも時間がかかってしまいましたが、ようやく始まりました。
 
適合判定機関による構造設計図書の審査も、発足当時と比べて随分と早くなった気がします。
というか構造設計者も慣れてきたのかも。
 
ということで先日、節杭の受入れ検査(検尺)と試験杭の立会いに行ってきました。
試験杭は支持層が地盤調査結果通りかを確認することも目的です。
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節杭とはいわゆる摩擦杭のことで、読んで字の如く杭に突起をつけて表面積を大きくすることで、ストレート杭よりも大きな摩擦抵抗が発現されます。
 
この突起が竹の節のようにも見えるので「節杭」と呼びます。
 
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地質を確認。
 
今回の杭は全長9m、28本打ち込みます。
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最初にオーガスクリューで掘削しながら先端からセメントミルク(固化剤)を注入。
 
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土とセメントミルクを練り込んだところへ摩擦杭を打ち込むプレボーリング工法というものです。
 
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完全に地中に隠れる前に杭芯のズレと鉛直精度のチェックをします。
 
多少のズレは許容範囲内ならOKです。
ちなみに、全てプラマイゼロなんて神業だと言われてしまいました(汗)
 
軟弱地盤に加えて液状化現象が起こりやすい地域にも有効とされています。
 
                            館林支部 吉田慎一