青年建築士のつぶやき 群馬建築士会

一般社団法人 群馬建築士会青年委員会がお送りする、笑いと涙の建築お役立ちサイト

古民家等活用プロジェクト

平成23年1018日(火)に桐生商工会議所で行われました「地域再生や定住化支援のための古民家等活用推進プロジェクト」の説明会に参加させて頂きました。
このプロジェクトは、桐生市に現存している古民家やのこぎり屋根工場跡などの伝統的な建造物群の保存活用を進めるために、貸したい人と使いたい人を発掘し、両者を仲介する事業です。地域再生や定住促進などが目的です。
この事業は国土交通省の推進事業で平成23年度の住まい・まちづくり担い手事業である長期優良住宅等推進環境整備事業に選ばれており、群馬建築士会も協力させて頂いております。
 
 説明会の構成内容は以下のようなものでした。
 
プロジェクトの概要説明・経過報告
 プロジェクトリーダーである佐々木正純さま(桐生工業高校教諭・FTまちづくり委員長)よりプロジェクトの概要説明と経過報告がございました。
まず、多くの古い建物が壊され敷地が更地にされている現状と、古い建物を活用できた成功例を説明して頂きました。そして、これから成功例を活用し、古民家等の活用を推進する活動をひろげていくために、このプロジェクトで実際に行う活動のご説明をして頂きました。
このプロジェクトでは、古民家等を利活用してもらいたい所有者の発掘と、活用希望者の発掘をし、両者のマッチングを行います。そのための現地調査や広報、行政との協力体制の構築なども行う予定です。今回の説明会では桐生市役所の方にも参加して頂き、官民の協力体制構築のための話し合いの場という意味合いも含まれておりました。
 
プロジェクトについての助言
 藤井恵介さま(東京大学工学系研究科建築学専攻教授)より、桐生の現状等の説明と可能性についてのお話をして頂きました。桐生にある市の財産ともいえる古民家等を市がどのように認識し活用していくのかが大切であり、官の活動と民の活動が融合することで魅力ある桐生ができるのではないかとお話をされました。そのほか、全国の様々な箇所の古民家の活用例を紹介して頂きました。
 
質疑応答
 加川邦明さま(株式会社 都市学研究所代表取締役)が進行役となり、参加者の様々な町づくりへの思いを聞くことができました。
 
 
報告者 群馬建築士会 青年委員 島崎重徳