青年建築士のつぶやき 群馬建築士会

一般社団法人 群馬建築士会青年委員会がお送りする、笑いと涙の建築お役立ちサイト

教科書通り

多大なる被害をもたらした地震から3週間が過ぎました。
太田では大きな被害はなかったものの、補修を行わなければならない建物は数多くあります。
 
被害状況を確認すると、腰壁がついて短柱となった柱には亀裂が入り、
窓開口の出隅から斜めにひび割れが発生するなど、
建築の教科書通りに破壊が起こることがはっきりとわかります。
過去の経験や実験から導き出された結果は正しいのだと改めて思いました。
 
想定を越えた自然の力に対して人工物は無力なのだと地震発生からの報道で思い知らされますが、
想定範囲まで持ちこたえるためには正しい計算と正確な施工が大事なのだと感じた3週間でした。
 
ただ、大空間での軽鉄下地の天井は脆いです。
間仕切りの無い広い空間で大きな地震が起こった際は
天井が落ちてくるものだと思ったほうが良いかもしれません。
 
防煙垂壁のガラスが落ちていたのは怖かったです。人にあたらなくてよかった。