年明け
のTVの楽しみと言えばまず駅伝でしょうが、能や
文楽などの日本の
伝統芸能はもちろん、オペラをじっくりと見られることもとてもうれしいことです。
今年はミラノの
スカラ座が紹介されていましたが、意外なことを知りました。テバルディとともに20世紀を代表するソプラノであるカラスが今も語り草になるほどの名演で絶賛を博した「椿姫」、これはもう40年位前の話ですが、その後同じ「椿姫」を演じた公演が失敗して以来、つい最近まで「椿姫」の上演が無かったという事実。やれば必ずあたるであろう
ヴェルディの名曲が本家本元の
スカラ座で30年上演されなかったこれを、「カラスの呪い」と言うそうです。びっくりしました。
イタリアオペラは世話物、ドイツオペラは時代物、
モーツァルトは別物と言う分け方で概ねいいと思っていますが、あまり年をとる前に
スカラ座で本場のアリアをじっくり聞いてみようと心新たに思いました。