青年建築士のつぶやき 群馬建築士会

一般社団法人 群馬建築士会青年委員会がお送りする、笑いと涙の建築お役立ちサイト

「民家から生活環境を学ぼう -生活環境からいえづくりを考える- 」

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 8月1日から8月3日まで、第5回大平建築塾2009に参加しました。長野県と岐阜県の県境近くの山奥にひっそりと保存されている民家群は、昭和45年に一斉に離村となった当時の面影が保たれています。現在は原生活体験の場として利用されており、その中で3日間、生活の原点について考えることができました。
 
 建築塾のテーマは「民家から生活環境を学ぼう -生活環境からいえづくりを考える- 」です。初参加の私は、民家を観ることに気を取られてしまいましたが、何度も参加されている方々は各自テーマを持ち生活環境全体に目を向けておられました。掃除、食事の準備、風呂焚きは参加者各自が自然に役割分担をし、仕事をしながら自然と会話が生まれていました。食事は皆で囲炉裏を囲み、夕食後は深夜晩くまで宴会。
 普段の生活では便利な機器のおかげで、薪を割ったり、火を焚いたりする必要はありませんが、もしかしたら、こういう仕事は人が触れ合う良い機会なのかもしれません。
 朝の散歩で、各民家の屋根から立ち上がっている煙を見たときは、ある万葉集の歌を思い出し、太古からの日本人の生活のつながりを垣間見ることができ感動しました。

 夜会公演として民家を会場とした黒田人形浄瑠璃「鎌倉三代記」を観て日本の文化を堪能し、また、民家の実測体験で教えていただいたことは今後の活動に活かしていきたいと思います。建築塾から帰ってきて約一カ月経ちましたが、建築や生活に対してより強く関心を持てるようになり世界がひろがったのを感じることができます。

 大平建築塾は来年も開催されるそうですので、興味のある方は是非参加してみてはいかがでしょうか。

 主催者ホームページ
 http://sb-jin.seesaa.net

 藤岡支部 島﨑重德