青年建築士のつぶやき 群馬建築士会

一般社団法人 群馬建築士会青年委員会がお送りする、笑いと涙の建築お役立ちサイト

県立前橋工業高等学校 講師

 7月7日の午後の2時限をいただき、前工建築科の学生に日本建築史と伝統建築について、大工作業の実際を交えながら話してきました。これは「地域産業担い手プロジェクト」の一環で、秋草さんから命令されて赴きました。古代、中世、近世、近代に分けた建築史を、仏教建築を中心にして、特に和様と禅宗様に重点を置いて解説しましたが、軒の収まりなどについてはもう少し丁寧に話すべきだったと反省しています。参考資料に「春日権現霊験記絵巻」「慕帰絵詞」方広寺大仏殿復元図、二軒納まり図、槍鉋、チョウナ、サシガネなどを持参しなるべく視覚的に訴えたかったのですが・・・    伝統建築と保存については別に講義があるということでしたので簡単に済ませ、サシガネとチョウナの使い方を少し実演してから現在の大工作業の実際についても正直なところを話してきました。
 学生は指導が厳しいのか思いのほか礼儀正しく、眠い時間を懸命に聞いてくれました。伝統建築と大工についてならこれからもお役に立ちたいと思います。
 桐生支部 矢内勝巳